どうもこんにちは、タピオカ卍(@manmaimine)です！
これちょっと余波ありそうですね。杞憂ならいいんですが。
『DAMZ』の社長らが自家買いで逮捕？
度重なる社会貢献活動などで、業界のクリーンさをアピールしているパチンコ業界。
業界系情報サイトでは、毎日のようにそうした情報が入ってきますよね。
もっとも、各種まとめサイトで見かけることはあまりないですが。
しかし良いことがあれば悪いこともあるのが世の常。
今回は、パチンコ業界の人間が逮捕されたとのお話です。
パチンコ店「DAMZ（ダムズ）」の店舗で客から直接景品を買い取ったとして
「(中略)」
同社幹部3人を風俗営業法違反（賞品買い取り）の疑いで逮捕し、発表した。
所謂”自家買い”と呼ばれる違法行為ですね。
三店方式について
パチンコ店で遊んだ結果。
手元にお金がもどってくるのは”三店方式”のおかげだというのは皆さん御存知の通り。
それぞれが独立した組織であり、特殊景品の買い取りを行うというフロー上。
賭博罪をスルーしているという側面もあります。
というより。賭博罪に引っかからないよう、
風営法でうまいこと調整しているというのが正しいところでしょうか。
どのようにして”三店方式”が浸透していったかについては、
『パチ7』さんの記事が秀逸なのでそちらを読んでいただくとして。
何はともあれ、この”三店方式”があるおかげでパチンコ店は営業出来ているわけで。
卸業者を通さずに直接客から買い上げるのは違法行為以外の何物でもないんですね。
しかし悲しいことに、
こういった”自家買い”での逮捕案件はそう珍しいことではなく。
2022年2月にも同様の事件が報じられている上、
当該記事では
この手のニュースは少なくとも年間１回ほどは聞かれるもの
とまで書かれています。(『情報島』さんはたまにこういう辛辣な書き方するから好き。)
では何が気になったかと言えば、それは警察側のコメントでした。
特殊景品と買い取りの話し
本筋に入る前に少し寄り道をさせてください。
これは必要な寄り道です。買い物に行くついでにパチ屋に寄るようなものです。
例えば、東京都のパチ屋で遊んだとしましょう。
『鬼がかり』を打ったあなたは運良く大連チャンをし、
1gの特殊景品を10個手に入れました。
東京都はこの景品であれば、(レシート等が必要な場合を除いて)
どのTUCショップでも買い取ってもらうことができます。
極端な話、品川区で手に入れた景品を立川市で…なんてことも可能なわけです。
それもこれも、
東京都の”三店方式”システムが『TUC』を介したものに統一されているからなんですが。
これが他地域になったらどうでしょう？
何故か偶然同じビル内にそのパチ屋でしか見ない景品を買い取ってくれるお店があったり、
同系列なのに別の特殊景品を渡されたりだとか
別会社のハズなのに当該店を意識した意匠だったりなどなど、
大景品:文鎮(中)
中景品:文鎮(小)
小景品:ゴルフマーカー
製造元:㈲宮城福祉事業振興会？@teiketu555さんのご厚意で貴重な特殊景品をお譲り頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。#特殊景品研究会 pic.twitter.com/T69CoQ3rTx— ジャイケル・マクソン (@jaychael) August 14, 2020
「大元は同じやろ!」って思ったこと、ありません？
さて、寄り道はここまで。
実質的な管理権はどこにあるのか
前述したように、”三店方式”はパチ屋、卸業者、そしてユーザーのそれぞれが独立したシステム。
さらに言えば、独立しているからこそ成り立っている仕組みでもあります。
しかし、上記のように「お前らそれほんまか？」といった事案も多々あり。
仮に違法行為を行っていたとしても、ユーザーにはその全貌は把握しきれません。
今回の警察側のコメントは、その部分を突いたものでした。
景品は別の会社を通じて買い取っていましたが、
警察はその会社がDAMZが実質的に経営管理していたとみて、違法と判断したということです。
「お前のところの三店方式は形だけだろ! いい加減にしろ!」とツッコミを入れたわけです。
引用した埼玉の事件も同じような見解だったようですね。
しかし、先に述べたように「それっぽい」お店は全国津々浦々にあるわけで。
民度に定評のある某ニュースサイトでは「見せしめか？」なんてコメントも散見されます。
誠実な運営を
今回の件が明るみに出た発端は「釘曲げ」についての匿名通報。
逆に言えば。
それさえなければ今後も自家買いを続けていた可能性もあり、
問題なく(あるんだけど)運営を続けられたのかもしれません。
こうしたことから、「見せしめか」なんてコメントが出たんですかね。
どちらにせよ言えるのは、「誠実な運営を行うに越したことはない」ということではないかなと。
なんなら、全国一斉に捜査しても面白いことになるかもしれませんね。
新潟県警が、賞品買取違反の疑いや無承認変更違反の疑いで逮捕するのは初めてです。
ともあるので。
こうした動きが全国に波及していく可能性も、なきにしもあらずといったところでしょうか？
違法行為は論外ですが、地域から、そしてユーザーからも愛されるお店あり続けること。
それがこの斜陽産業で食べていく秘訣なのかもしれません。
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